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歯科診療ガイドラインライブラリ

歯科診療ガイドラインライブラリについて

1)歯科診療ガイドラインライブラリについて

 歯科診療ガイドラインライブラリは、歯科医学に係る専門学会である日本歯科医学会が管理・運営を行う歯科・口腔領域の診療ガイドラインや治療指針等といった診療支援情報のデータベースです。

 日本歯科医学会は2009年(平成21年)に「歯科診療ガイドラインライブラリ」の前身にあたる「歯科診療ガイドラインライブラリー」を学会ホームページ上に設置しました。この「歯科診療ガイドラインライブラリー」は、日本歯科医学会に所属する歯科医学の学問・研究領域ごとに設置された分科会が作成した歯科・口腔領域の“診療ガイドライン”や“その他の指針等”をリンク集の形式で紹介してきました。2018年(平成30年)3月時点で19編の“診療ガイドライン”と10編の“その他の指針等”を収載しています。収載する診療ガイドライン等の選定方法については、日本歯科医学会所属の分科会からの申請を受けて、日本歯科医学会内の委員会である歯科診療ガイドラインライブラリー協議会・ライブラリー収載部会が審査を実施し、基準を満たしていると評価されたものを収載してきました。

 2018年(平成30年)4月に公開された「歯科診療ガイドラインライブラリ」は、日本歯科医学会分科会のご理解・ご協力やMinds(日本医療機能評価機構EBM普及推進事業)との連携のもとに実施される、日本歯科医学会のEBM普及推進に係る取り組みの一つにあたるものです。

2)歯科診療ガイドラインライブラリに収載されている資料について

 「歯科診療ガイドラインライブラリ」に収載されている資料は、「診療ガイドライン」と「その他の指針等」に分れています。

 「診療ガイドライン」は、Mindsに掲載された歯科・口腔領域の診療ガイドラインをリンク集の形で掲載しています。学術団体が作成した診療ガイドラインであっても、その質が低いものから、丁寧に作られ質の高いものまで存在します。Mindsでは、本邦の診療ガイドラインをAGREEという評価ツールを用いて評価しています。そのため、「歯科診療ガイドラインライブラリ」に収載されている診療ガイドラインは、ある程度の質が高いと評価されているものです。診療ガイドラインの定義を表1に示します。

 近年、診療ガイドラインは、GRADEアプローチという世界標準の作成方法に従って作られることが望ましいとされています。そこで、歯科診療ガイドラインライブラリ協議会のコメントとして、GRADEアプローチに従っているかという評価を記載しています。また、できる限り、世界の同じ分野の診療ガイドラインの紹介も行なうことで、「診療ガイドラインライブラリ」に掲載された診療ガイドラインの世界での位置づけが理解できます。

 一方、「その他の指針等」について、歯科臨床では、十分な臨床研究が行われていない手技等が利用されていることも少なくありません。これらの資料は診療ガイドラインの定義に該当しないため、「Mindsガイドラインライブラリ」に掲載されていませんが、「歯科診療ガイドラインライブラリ」においては、広く歯科医師をはじめとする医療関係者や、内容によっては、患者・市民への情報提供が必要と思われるもの、または利用価値があると思われる、指針・診断技法・手引き、ポジションペーパーなどについて、学会等がまとめた資料を提供します。

表1:

診療ガイドラインとは

診療ガイドラインは、旧米国アカデミー医学研究所(Institute of Medicine:IOM, 現Health and Medicine Division)の2011年の定義などに従って作成されているものとされており、Mindsにおける定も概ね同様です。「歯科診療ガイドラインライブラリ」に収載された診療ガイドラインは、これらの定義に従ったものです。旧IOMとMindsにおける診療ガイドラインの定義は以下のとおりです。

IOMによる診療ガイドライン(Clinical Practice Guidelines)の定義(2011):

 診療ガイドラインは、エビデンスのシステマティックレビューと複数の治療選択肢の利益と害の評価に基づいて、患者ケアを最適化するための推奨を含む文書である。

Mindsによる診療ガイドライン(Clinical Practice Guidelines)の定義(2017):

 診療上の重要度の高い医療行為について、エビデンスのシステマティックレビューとその総体評価、益と害のバランスなどを考量して、患者と医療者の意思決定を支援するために最適と考えられる推奨を提示する文書。(小島原典子・中山健夫・森實敏夫・山口直人・吉田雅博編集.Minds 診療ガイドライン作成マニュアル 2017.公益財団法人日本医療機能評価機構 EBM 医療情報部.2017.4頁)

3)「歯科診療ガイドラインライブラリ」と「Mindsガイドラインライブラリ」の関係

「歯科診療ガイドラインライブラリ」は、歯科・口腔領域の診療ガイドライン情報を中心に、Mindsの「Mindsガイドラインライブラリ」と連携しています。

基本方針として、「歯科診療ガイドラインライブラリ」に収載されている診療ガイドラインは、「Mindsガイドラインライブラリ」に掲載された歯科・口腔領域の診療ガイドラインへのリンク集の形で運用しています。「Mindsガイドラインライブラリ」に掲載されていないものについては、「その他の指針等」として掲載しています。2つのライブラリの関係を図1に示します。

したがって、「歯科診療ガイドラインライブラリ」を利用する際の留意点として、タイトルに診療ガイドラインや治療ガイドライン等を冠する医療情報であっても、Mindsガイドラインライブラリに掲載されていないものは、「歯科診療ガイドラインライブラリ」では「その他の指針等」として収載されている点があげられます。

このように、「診療ガイドライン」の掲載に関してMindsと連携することは、Mindsが厚生労働省委託事業として運営されていること、Mindsの診療ガイドラインデータベースの役割について医療者・患者から高く認知されてきたこと、さらにMindsは我が国で公開された診療ガイドラインを独自に収集し、一定の基準により評価・選定した上で掲載していることなどの理由から、一定の合理性と信頼性が担保されていると考えられます。

図1:

4)歯科診療ガイドラインライブラリの利用方法について

「診療ガイドライン」と「その他の指針等」に関する情報の見方は表2のとおりです。

表2:

診療ガイドライン
(Mindsウェブサイトの該当ページへのリンク)
その他の指針等
(原則として作成分科会ウェブサイトの該当ページへのリンク)

・新/旧(最新版か旧版かの区分)

・疾患・テーマ(診療ガイドラインが取りあげている疾患やテーマの概要)

・タイトル(診療ガイドラインのタイトル)

・作成主体(作成した学会名など)

・発行年月日(診療ガイドラインの発行年月日)

・その他

・新/旧(最新版か旧版かの区分)

・疾患・テーマ(その他の指針等が取りあげている疾患やテーマの概要)

・タイトル(その他の指針等のタイトル)

・作成主体(作成した学会名など)

・発行年月日(その他の指針等の発行年月日)

・ライブラリ掲載年月日(その他の指針等の発行年月日)

・その他

・歯科診療ガイドラインライブラリ協議会のコメント:

GRADEアプローチに従っているか、世界の同じ分野の診療ガイドラインの紹介、日本歯科医学会の各種研究事業によるものか等

・歯科診療ガイドラインライブラリ協議会のコメント:

GRADEアプローチに従っているかの評価、日本歯科医学会の各種研究事業によるものか等

5)歯科診療ガイドラインライブラリ協議会の構成と役割

歯科診療ガイドラインライブラリ協議会は日本歯科医学会内に設置された委員会です。協議会委員は、診療ガイドライン作成の経験、コクランレビューの作成経験、GRADEワークショップの経験、などを考慮して日本歯科医学会理事会にて選定され、日本歯科医学会会長より委嘱を受けて、歯科診療ガイドラインライブラリの管理・運営、日本歯科医学会分科会における診療ガイドライン作成支援、診療ガイドラインの作成や活用促進に係る講演会などの企画・運営にあたっています。委員の任期は2年で日本歯科医学会会長の就任期間を限度としています。

2017年7月1日から2019年6月30日を任期とする現在の委員は以下のとおりです。

座長 中山 健夫(京都大学大学院医学研究科)

委員 窪木 拓男(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科)

委員 豊島 義博(鶴見大学歯学部)

委員 羽村  章(日本歯科大学生命歯学部)

委員 平田創一郎(東京歯科大学)

委員 湯浅 秀道(国立病院機構豊橋医療センター)

委員 吉田 雅弘(国際医療福祉大学市川病院)

委員のCOI一覧:本ライブラリに関連し開示すべきCOI関係にある企業などはありません(2018年4月現在,日本歯科医学会 研究等の利益相反に関する指針)。

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