日本歯科医学会について/ご挨拶
学会長ご挨拶 令和3年10月号

まだ第24回日本歯科医学会学術大会に参加登録されていない方々へ
第24回日本歯科医学会学術大会の3日間が終わりましたが10月31日までは新規参加登録が可能なオンデマンド配信を行っていますので、まだ学術大会の最中です。
会頭式辞でお伝えしたかったこと
2021年9月23日の開会式で会頭式辞をいたしました。長い式辞はここでは割愛させていただきますが、その中で、この大会の開催に至るまでの経緯をご紹介させていただきました。その意図は『大勢の方々の努力によって、本日を迎えることができたという歴史の記録と、そしてこの大会を開催し、歯科界の存在意義を伝えようという、発表者と参加者の熱い想いを、社会に知らせることにあります。間違いなく、 第24回 日本歯科医学会学術大会はこれまでの様式から、逆転の発想を随所に取り入れた新らしい挑戦で見事に開催されました。今ここに第24回日本歯科医学会学術大会の開催を宣言いたします。』ということにありました。よろしければ、ぜひオンデマンド配信でご視聴ください。
オンデマンド配信を満喫しましょう
3日間にたっぷり組まれたプログラムは、現地開催ならば、そのすべてに参加することは時間的に不可能です。しかし今回の学術大会は1か月以上にわたってオンデマンド配信されていますので、すべてのプログラムを視聴することができます(演者のご事情で「オンデマンド配信不可」とされている発表は除きます)。視聴の環境は問われません。PCで視聴すると、大きな会場で聞く講演・発表よりも集中力が高まることに気づきました。パワーポイントも大きく鮮明で、演者が自分一人に向かって話してくれているような気持になります。このスタイルは、生涯研修の場として高い成果が得られると、今更ながら感じました。一つのプログラムを通しで聞かなくてもよく、出入りは自由ですので休憩もとれます。飲食も可能です。聞き直し、見直しも可能ですから、よくわからない部分を再確認することもできます。さらに日本歯科医師会会員には、多くのプログラムに参加することで、高い研修ポイントが付与されます。
すべてのプログラムの抄録は、日本歯科医師会7月号に掲載されています。これを見ると、この学術大会に示された歯科分野が、とてつもなく幅広く、深いものだと分かります。公開講演の演者を務めていただいた池上彰氏にも、事前打ち合わせでお会いしたときにこの抄録号をお渡ししたところ、ご講演の冒頭に、「どのような研究発表があるのかとじっくり読ませていただきました。(歯科は)本当にいろいろなことをやっているのだな、そして、やっぱり口の健康が人間の体のすべてに関わってくるのだな」」とお話しくださいました。すべての分野に精通されている池上氏にも、歯科界が行っているさまざまな取組みを再認識していただいたわけですが、世間にはまだまだそのことが認識されていません。歯科を医科領域の単科のようなイメージで捉えられているところもあります。実実際は、歯科が取り組んでいる分野は非常に広くかつ深いのです。それが可能なのは、医師の約30万人に比して、歯科界のみで10万人余のマンパワーがあるからなのです。
改めてみなさんにお伝えしますが、ほぼすべての大会プログラムは10月31日17:00までオンデマンド配信で視聴できます。この期間は新規参加登録も受け付けていますので、まだ参加登録されていない、周りの方々にもお声がけしてください。職場のみなさまや親しい人にも参加登録していただき、好きな場所、好きな時間に、この中身の濃い生涯学習に出会ってください。そしてここから日常の臨床に反映させたり、自分が進む方向を見出してください。そしてぜひ、オンデマンド配信を満喫してください。
一般の方も一部のプログラムを視聴できます
とくに面白く興味深い企画だと好評いただいている公開フォーラムと公開講座は、一般の方々も無料で視聴することができます。私たちは、できるだけ多くの方々にご参加いただくことは、歯科の存在意義を世に発信するチャンスと捉えています。今からでも遅くないので、ぜひ参加登録をしてお楽しみください。
2021年10月3日
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