挨拶

会頭 川添堯彬(大阪歯科大学学長)

第22回日本歯科医学会総会
会頭 川添堯彬
大阪歯科大学理事長・学長

第22回日本歯科医学会総会を「大阪国際会議場(グランキューブ大阪)」および「インテックス大阪」 (大阪市)の2会場で、本年11月9日(金)から11日(日)までの3日間にわたり開催いたします。

日本の歯科界最大の学術集会である本総会は、日本歯科医師会と39分科会を擁する日本歯科医学会が歯科医学の科学および技術の研究成果を総合的に普及啓発することを目的に4年に1度開催し、今回で22回目を数える一大イベントであり、大阪では平成3年以来、実に21年ぶりの開催となります。

大阪は、江戸時代には「水の都」「天下の台所」と称され、水上交易の中心都市として経済や文化が栄えました。特に総会会場がある中之島はその中心に位置し大変な賑わいを見せ、当時の活気は今なおこの街に息づいております。

準備委員会では、歴史と伝統ある大阪で開催する本総会が、歯科界に元気を与え再生の契機になることを強く望み、大会の成功に向けて鋭意準備を進めてまいりました。そして今般、学術プログラムの編成作業を終え、予報プログラムを発行するに至りました。

本総会のメインテーマは「お口の健康 全身元気 -各世代の最新歯科医療-( A healthy mouth, a healthy body -The latest dental care for all generations-)」です。特に乳幼児から高齢者に至るすべてのライフステージにおいて、歯・口腔の健康が「日常生活の質向上」や「全身の健康」に大きく影響していることを学術的根拠によって解き明かし、歯科医療の重要性を広く社会に発信することを目指しております。講演、シンポジウムでは開催趣旨・メインテーマに即した演題および講師を数多く選定しました。さらに歯科技工士・歯科衛生士セッション、国際セッション、テーブルクリニック、ポスターセッション、視聴覚プログラム等も最新の研究成果の発表や情報提供がなされる、大変興味深い内容になっております。

本総会の目玉である「開会講演」は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発・生成により、再生医療研究に新たな可能性を切り拓いた、山中伸弥先生(京都大学iPS細胞研究所所長)にお願いいたしました。iPS細胞については、現在、歯科分野でも盛んに研究が行われており、将来の歯科医療の方向性を示唆する意味からも拝聴に値する講義であると確信しています。

また今回、初の試みとして、日本歯科医学会に所属する専門分科会および認定分科会との共同催事で ある「分科会プログラム」を企画いたしました。これは分科会が主体となり、総会本体と連携を取りつつ、独自に運営するもので、23学会が参画しております。

日本最大規模の歯科器材展示会である“日本デンタルショー2012”も総会と同じ会期・会場(インテックス大阪)で併催され、参加者の皆様にとっては効率的に歯科医学・医術を学習できる絶好の機会となります。皆様の本総会へのご参加を心よりお待ち申し上げます。